【1】台灣鐵路台北火車站 | |||
|
- ● 台灣鐵路台北火車站とは
台灣鐵路は、台灣鐵路管理局が管理する台灣の鉄道である。台北火車站はその中央駅で、日本でいえばJR東京駅にあたる。現在の台北火車站は、鉄道の地下化に伴って1989年に竣工、1990年から本格稼働しているものである。その前の台北火車站は、日據時代の1941年に竣工したもので、場所は少し異なるが、建物は現存しない。
台北火車站のまわりは、私が始めて台灣を訪れた1994年以来ずっと工事中だったが、2006年4月末には終わっていた。2006年5月現在、台北火車站内で台灣高鐵(新幹線)の工事が行われている。駅前には、忠孝西路を渡るための歩道橋(1998年の写真参照)があったが、2000年か2001年に撤去されてしまい、現存しない。
- ● ここが登場する映画
60〜80年代の映画には、旧・台北火車站がよく登場する。なかでも、首都の中央駅とは思えない素朴な雰囲気だった『恋恋風塵』が印象的である。『金門島にかける橋』では、旧・台北火車站の外観を見ることができる。
台北火車站は、台北への移動や台北からの移動を表すのに使われることが多く、ここでドラマが展開する場合は少ない。『ふたつの時、ふたりの時間』は、移動とは関係なく、小康(李康生)が時計をパリ時間にするために忍び込む建物として、旅客の目にはふれないビルの内部が描かれていて異色である。
『ふたつの時、ふたりの時間』では、駅前の歩道橋も、小康が時計を売る場所として舞台のひとつとなっている。この歩道橋が撤去されたため、蔡明亮は『ふたつの時、ふたりの時間』の続編ともいうべき“天橋不見了”という短篇を撮ったらしいが、未見である。
名称 建物 登場する映画 製作年 映画での設定 台灣・映画通り 台灣鐵路
台北車站1941年竣工 金門島にかける橋 1962 武井一郎(石原裕次郎)らが高雄行きの列車に乗る駅。 記載なし 冬冬の夏休み 1984 冬冬(王啓光)と婷婷(李淑楨)が、銅鑼行きの列車に乗る駅。 記載なし 恋恋風塵 1987 阿遠(王晶文)と阿雲(辛樹芬)が、実家から台北に来たり、台北から実家へ帰ったりするときに利用する駅。 記載なし 1989年竣工 海ほおずき 1998 灰田(唐十郎)が台南へ向かうとき、台南から戻ったときに利用する駅。 台北車站
台北車站前の歩道橋愛を乞うひと 1998 照恵(原田美枝子)と深草(野波麻帆)の台北到着シーンで映る、台北を表す建物。 台北車站 ふたつの時、ふたりの時間 2001 前の歩道橋で、小康(李康生)が時計を売っている。/小康が時計をパリ時間にするために忍び込むが、失敗する建物。 台北車站前
台北車站の地下通路
台北車站・22番扉夢幻部落 [C2002-33] 2002 小莫(莫子儀)、里夢の娘(呉伊[女亭])が列車に乗る駅。 (記載なし) 夢遊ハワイ 2004 逃亡した昆河(黄泰安)を探しに花蓮へ行くのに、阿洲(楊祐寧)と小鬼(黄鴻升)が待ち合わせをするところ。 台灣鐵路台北火車站・售票中心
台灣鐵路台北火車站・東三門附近 (1)
台灣鐵路台北火車站・東三門附近 (2)
台灣鐵路台北火車站・南二門時の流れの中で 2004 (記載なし)
- ● 訪問記
年 旅日記 記載箇所 1994 大里暮色 台北車站 2003 SARSの季節/口罩時光 5月1日
◆ 台北市 ◆ 台灣ところどころ ◆ 台灣・映画通り ◆ ホームページ ◆ Copyright © 2002-2006 by Oka Mamiko. All rights reserved. 作成日:2002年9月8日(日) 更新日:2006年9月3日(日) |