東京物語
浄土寺の崖
[浄土寺の崖]
2001年12月31日

【映画では】 尾道を表す風景のひとつで、平山家から見える景色。
【実際は】 浄土寺が建っている崖のようなところ。映画に映っている建物や石塔は浄土寺の一部である。
【シーン】 同じく冒頭の尾道のシーンで、最後の風景ショット。5つの風景は、海岸から始まり、徐々に高台の平山家に近づいていくが、この最後のショットは平山家から見える景色であり、平山家屋内のシーンへの導入の役割を果たしている。終盤の尾道のシーンでも、その冒頭、舞台が尾道へ移ることを示すショットのひとつとして繰り返され、やはり屋内へつなぐショットとなっている。
【写真のコメント】 映画の平山家があると思われるあたりは住宅密集地で部外者が路地に入り込みにくいことや、浄土寺附近の変化のため、出てくる場所を特定したり、映画と同じアングルを見つけることはできなかった。
【ロケ地の変化】 2001:境内の石塔の位置が変わったり(浄土寺の石塔参照)、浄土寺の境内を囲むように道路ができたりしている(写真の柵はこの道路のガードレール、山陽本線の線路(1)の写真も参照のこと)。映画では境内の建物や石塔がはっきり映っているが、この道路のために、同じアングルでも石塔などは見えなくなっているのではないかと思われる。


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作成日:2002年1月14日(月)
更新日:2004年5月22日(土)