『東京物語』山陽本線の線路(1)

東京物語

山陽本線の線路 (1)

2001年12月31日


【映画では】	尾道を表す風景のひとつ。
【実際は】	浄土寺附近から撮った山陽本線の線路。その向こうに尾道水道と向島が見える。
【シーン】	同じく冒頭の尾道のシーン。5つの風景ショットのうちの4番目で、貨物列車が走っている。終盤の尾道のシーンでも、ほぼ同じアングルで2度繰り返される。1回目は前項と同じ夜明けのシーンの最後のショットで、列車の走っていない線路が冒頭の貨物列車のショットと対照をなしている。2回目は、次男の未亡人・紀子(原節子)の乗った列車が走り去った後のショットで、東京へ戻る紀子の車中のシーンと、残された周吉がひとりで家にいるラストシーンとをつなぐものである。
【場所】	広島県尾道市
【ロケ地の変化】	2001：浄土寺の境内を囲むように道路ができている(写真手前の道路)。また、尾道は戦災にあっていないため、比較的古い建物が残っているということだが、さすがに民家はほとんど建て替わっており、映画と同じ屋根を見つけるのは困難である。