ドゥ・マゴで逢いましょう2004

2004年10月25日(月)


10月25日、月曜日。晴れ。

今日は一日まじめに働いて、午後5時すぎに会社を出る。渋谷だったら会社から一本なのに、六本木なので不便だ。夕食は六本木ヒルズ内の天一煲で食べる。炒め物などはおいしかったが、肝心の煲仔飯はいまひとつ。

若い人 ◇ 年輕人 ◇ Young People

映画祭2本目は、アジアの風部門の『若い人』。張徹特集の一本で、全部観たかったが、あとの2本はチケットが取れなかった。

武侠映画で知られる張徹監督には珍しい青春映画で、姜大衛、狄龍、陳觀泰という当時の人気カンフースターが揃って主演している。大学が舞台の学園ドラマなのでたしかに青春映画ではあるが、ノリは武侠映画そのままである。3人のスターが主演ということでそれぞれに見せ場を作る必要があるが、ふつうの青春映画であれば、何か事件が起きたり、女の子と恋愛したり、ドラマの中にエピソードを盛り込みながらそれぞれの見せ場を作っていくものである。ところがこの映画では、その見せ場が、バスケットの試合(狄龍)、カンフーの試合(陳觀泰)、ゴーカードの試合(姜大衛)なのだ。姜大衛は音楽とダンスのクラブに所属している役なのに、見せ場はやっぱりアクション。しかもそれぞれの試合シーンが極めて長い。『片腕カンフー対空とぶギロチン』の延々と続く武術大会のシーンを連想させる。

この映画のもうひとつの話題は、陳美齡アグネス・チャンが出演していること。日本へ来る少し前の映画初出演作だが、顔も足もまるまる、ぷくぷく、ぱんぱん。一瞬、ヴィスタの映画をシネスコで上映しているのではないかと疑ったほどだ。彼女と姉の陳依齡が主要な女性キャストだが、青春映画なのにラヴ・ロマンスはないに等しく、女優は全くの添え物である。その代わり陳美齡は、歌を3曲フル・コーラスで披露している。

スローモーションが使われていたり、女優が添え物だったりするこの映画で、呉宇森が助監督を務めている点は興味深い。呉宇森といえば必ず引き合いに出されるこれらの特徴は、師匠ゆずりということだろうか。

上映後は、陳美齡をゲストにティーチ・インが行われた。上映が終わったとたん、前3列はアグネス大好きおやじ軍団に占領される。客席全体はすいているのに、前の方だけ異様な熱気。もともと2列目だった私は、おやじ軍団に取り囲まれて居心地が悪い。ティーチ・インは、この熱気の中、非常にファミリアーな雰囲気で進行した。ところで、司会はこれまでコンペの担当だった襟川クロ。嫌な予感がする。

ティーチ・イン詳細

終わったのは夜10時すぎ。夜遅いのは苦手なので、なるべく6時以降の上映は選択しないようにしたが、これは数少ない例外。やはり辛いので、最終回はせめて6時半開始くらいにしてほしいものだ。



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作成日:2004年11月15日(月)
更新日:2004年11月30日(火)