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『東南アジアのチャイナタウン』

どうしても星馬に行きたい。

『東南アジアのチャイナタウン』[SG8][ML6]を読んでそう思った。この本は、チャイナタウンの歴史と現状について書かれた、どちらかといえば専門的な本であって、旅行のためのものではない。しかし、モノクロ写真の、古びたショップハウスの並ぶ街並みが、どうしようもなく私の心をとらえた。

3年くらい前まで、シンガポールは私にとって、高層ビルの林立する人工的な都市であり、ブランド・ショッピングをする人が行くところであり、したがって縁のないところだった。マレイシアに対する唯一のイメージは、渋谷にあったマレイシア料理レストラン『 オンリー・マレーシア 』であり、サテとナシゴレンだった。

しかし、いろいろなものが少しずつ、私を星馬のほうへ引き寄せはじめた。それらについて少し書こうと思う。次に挙げる1〜3は、私の興味を星馬のほうへ向けさせたものであり、4〜7は、いろいろ調べるうちに新たに私の心をとらえ、関心を深めさせたものたちである。

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更新日: 1999年2月12日(金)