屏東の夏休み

田園の輝き

1998年7月26日(星期)


7月26日、日曜日。台中。晴れ。

各駅停車注1で銅鑼注2へ。
車内映画は、“冬冬的假期”C1984-35で冬冬が乗っていたのと似ている。
子供連れで混んでいたが、銅鑼で降りる人はいない。

[銅鑼車站]

4年ぶり、2度目の銅鑼。
銅鑼車站映画は改装されてきれいになったが、
駅前広場映画や商店街は、映画の面影をとどめている。

駅前にたむろして、日曜の朝をヒマそうに過ごすおじさんたち。
よそ者の私たちを取り囲み、ヴィデオプリントをのぞき込む。
過去の銅鑼風景に、嬉しそうにはしゃぐ。

“童年往事”が撮影された、復興路映画のあたりへ行く。

[復興路の広場]

繰り返し登場する、ガジュマルの木のある広場映画
4年前、小さく貧相だった二代目ガジュマルは、すっかり大きくなっている。

このあたりには、“冬冬的假期”の田園風景ののどかさとは違う、
“童年往事”の中の架空の鳳山の空気がある。
阿孝がビー玉遊びをしていた煉瓦塀映画も、映画の中そのままだ。

[煉瓦塀のある家]

商店街に、とても繁盛している牛肉麺屋注3があった。
牛肉麺はどこもおいしいけれど、繁盛しているだけのことはある味だ。

[永樂戲院]

冬冬のおじいさんの家映画は、変わらぬ端正なたたずまい。
中からは、賑やかな笑い声が聞こえる。

[重光診所]

町を離れて田園地帯へ。
婷婷が転んだ線路映画は見つかったが、
冬冬たちが遊んでいた大木は見つけられなかった。
二期作なのか、一面に広がる水田に稲はない。

[大木]

急行注4で台中に戻る。



[1] 台中→銅鑼
西部幹線山線、平快162次。8:15-9:22。NT$49。
[2] 銅鑼[Tong2 Luo2]
苗栗縣銅鑼郷。
『冬冬の夏休み』の舞台で、『童年往事 時の流れ』のロケ地。
[3] 牛肉麺屋
韓郷村牛肉麺という店。
[4] 銅鑼→台中
西部幹線山線、復興113次。15:35-16:30。NT$68。
急行列車がほとんど停まらない銅鑼では指定席は取れず、無席の切符だった。

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作成日:1999年9月15日(水)
更新日:2004年5月29日(土)