屏東の夏休み
鹿港のジグザグ道
1998年7月27日(星期一)
7月27日、月曜日。台中。晴れ。
民生嘉義米糕で朝食。
日本語を話す多桑[注1]が出てきて挨拶。台灣最古の廟、天后宮は非常ににぎわっている。
観光客だけでなく、ふつうのお参りの人も多い。
観光客に説明をするボランティアの中学生もいた。ジグザグの九曲巷など、路地裏をぶらぶら歩く。
龍山寺は、広い境内に人も少なく、ひっそりとしている。
鹿港の中で最も印象的な場所だ。
帰りのバスの中で、鹿港名物の牛舌餅を食べる。最新型の自強號[注4]で台北に向かう。
車内放送は、北京語、台灣語のほか、客家語もあった。‘こべりんはー!’[注5]再びYMCAにチェックイン。
北平一條龍餃子店にて夕食後、西門町のCD屋めぐりをする。
台北のCD屋は、悪しき商売、セット売り[注6]が流行中。
非常音樂という店ができていて、なんと『浮草』[C1959-20]のVCD[注7]を発見した。
- [1] 多桑
- とうさん。日本語から来た語。
- お店にいた娘さんらしき人が‘多桑’と呼んでいた。
- [2] 鹿港[Lu4 Gang3]
- 彰化縣鹿港鎭。
- 清朝のころに台南に次ぐ貿易港として繁栄した町で、古い寺廟が多く残っている。
- [3] 台中→鹿港
- 彰化客運バス。彰化経由で約90分。NT$70。
- [4] 台中→台北
- 西部幹線山線、自強1020次。14:48-17:04。NT$384。
- ふつうの切符の他に座席番号を書いた小さい切符があって、これを前の座席の背中についているポケットに入れるようになっていた。このシステムは、今のところ最新型の自強號のみのようだ。無座の切符で座っている客が一目でわかるようにするためだと思われる。
- [5] ‘こべりんはー’
- 放送の最初の呼びかけで‘各旅客’。こう聞こえたけど違うかもしれない。
- 客家語の放送は、どこでもあるわけではないと思われる。台中付近ではよく耳にした。
- [6] CDのセット売り
- 赤いシールのCDと緑のシールのCDを組み合わせて買うと安くなるという売り方で、この頃(1998年夏)ほとんどの安いCD屋ではこの方法をとっていた(最近は下火らしい)。赤いシールは最新流行もの、緑のシールはあまり売れないようなもので、セットで買うとかなり安いが、単体での価格は以前よりかなり高い(とは言っても、Tower Recordsやデパートに比べればずっと安い)。
- [7] 『浮草』のVCD
- 『浮草』は、LDはすでに廃盤になり、日本ではヴィデオテープでしか手に入らない。
- このVCDは、帰って再生してみたところ、なんと上下をトリミングしてシネスコにしたものだった(オリジナルはもちろんスタンダード)。日本語、中文字幕。
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