屏東の夏休み
ドラえもんは出張中!
1998年7月24日(星期五)
7月24日、金曜日。台南。
明け方豪雨で目を覚ますが、起きるころには晴れ。韮菜餅を食べに駅の東側に行く。成功大學の広大な敷地が見える。
駅のそばには、‘台南のコムタ’[注1]、遠東百貨のビルがそびえ立っている。列車[注2]で嘉義[注3]へ移動。白宮大飯店の隣の國堡大飯店に宿をとる。
嘉義では先日大きな地震があったが、街中にはもう影響は残っていない。バス[注4]で“少年[口也]、安啦”の舞台、北港[注5]へ。
北港は、媽祖廟である朝天宮で有名な町である。
“少年[口也]、安啦”にも出てくる朝天宮【映画】は、堂々としていて、
お供え物を売る人やお参りの人で賑わっている。
今日はなにかのお祭りらしく、家々の前でもお供え物などを見かけた。北港にも精糖工場、北港糖廠がある。
足が向くのはやはり売店で、アイスキャンディを買う。近くには、糖廠の鉄道の線路が走っている。
“少年[口也]、安啦”にも踏み切りが出てくるが、
かなり探し回っても見つけることができなかった。北港は、仏具、お茶、茶器、胡麻油の店が多く、賑やかだがどこか落ち着きのある町だ。
バス停の近くで、ばったりドラえもんに逢う。お祭りだから出張に来ているのだろうか。
大湖とは異なり、ここでは一匹しか見かけない。帰りのバスが新港を通るとき、ここの媽祖廟、奉天宮が間近に見えた。朝天宮に劣らず立派なものだ。
立ち寄らなかったことを後悔していると、バスのラジオから『或る雨の午后』[注6]が流れ出す。バイクだらけの嘉義に戻ると、街の喧騒と暑さがうっとうしく感じられる。
嘉義はこれといった魅力のない、パチンコ屋と宣伝カーが多い殺風景な街。小さな食堂で夕食を食べていると、通りの向こうが賑やかだ。
演説のような声、音楽、テントからのぞく缶ビールの山、そして派手な衣裳のおねえさん。
これはお葬式[注7]であった。
- [1] コムタ(KOMTAR; Kompreks Tunk Abdul Razak)
- マレイシア、PenangのGeorgetownにある、円筒形の形がユニークな65階建てのオフィスビル。
- 円筒形のビルを見ると、とりあえず「○○のコムタ」と呼んでみることにしている。
- [2] 台南→嘉義
- 西部幹線、復興106次。9:43-10:30。NT$91。
- [3] 嘉義[Jia1 Yi4]
- 嘉義市。
- 北回帰線のすぐ北に位置する。
- [4] 嘉義→北港
- 嘉義客運バス。NT$46。
- [5] 北港[Bei3 Gang3]
- 雲林縣北港鎭。
- [6] 『或る雨の午后』
- ♪雨が降ってた しとしとと…♪というディック・ミネの唄。
- 島田磬也・作詞、大久保徳二郎・作曲。
- ゲルニカによるカヴァーもある。
- [7] 台灣のお葬式
- 台灣(華人)のお葬式は結婚式のように賑やかである。
- 詳しくは『人生最大のイベント お葬式はギンギンに』(「台湾 それいけ探偵団」[B474], pp182-3)等を参照。
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