悲情城市

深澳灣

1998年7月19日

【映画では】	九[イ分]や金瓜石から見える風景。
【実際は】	深澳灣は九[イ分]の北西に位置し、九[イ分]のいたるところから見渡すことができる。写真手前の湾が深澳灣で、その向こうの陸が突き出た部分は蕃子澳、さらに向こうの陸が突き出た部分は八斗子。
【シーン】	同じく黄金酒家での知識人の宴会のシーンで、外から聞こえてくる歌声に合わせて“松花江上”を歌うところ。窓を開けて窓辺で歌っているうちに、画面は窓の外の深澳灣の景色に変わり、歌声が流れ続ける。“松花江上”(張寒暉作詞作曲)は、満洲事変で松花江のほとりの家を追われた悲哀を歌った抗日歌曲である。これと同じようなアングルの風景は、この前に1回、この後に2回出てくる。1回目は、メインタイトルの後、小上海酒家の新装開店のお祝いのシーンの前のショット。2回目は、鉱山病院で二二八事件についての陳儀長官のラジオ放送を聴いているシーンの冒頭のショット。3回目は、子供が生まれた後、寛美が写真館で日記をつけているシーンの冒頭のショット。
【場所】	台北縣瑞芳鎭 写真は、九[イ分]の豎崎路から輕便路を東側に少し入ったところから撮ったもの。
【訪問記】	1994：大里暮色-深澳灣の風景 1998：屏東の夏休み-基隆山の灼熱地獄
【他の映画】	『我が人生最悪の時』深澳灣

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