1996年6月9日(星期日)

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肉骨茶(Bak Kut Teh)★★★★★

[ホテルからの眺め]
◇部屋からの眺め(撮影は別の日)◇

朝起きると外は雨。部屋の窓からは、傘をさして歩く人々の姿が見下ろせる。しかし出かける頃には雨はあがり、陽が射し始めた。

Little Indiaの先のRangoon Rd.にある黄亞細肉骨茶餐室(Ng Ah Sio Pork Ribs Soup Eating House)という店に朝食を食べに行く。YMCAのまわりは緑を多くした東京という感じだけれど、Little Indiaに近づくにつれてインド人比率が高くなり、異国気分が盛り上がる。Little Indiaの中心であるSerangoon Rd.に入ると、あたりはインド一色だ。

目指す店はRangoon Rd.の終わりの方にあり、昨夜からの空腹を抱えてやっとたどり着く。見た目はごくふつうの食堂だが、肉骨茶(Bak Kut Teh/バクテー)がおいしいことで有名らしい。肉骨茶というのは福建料理で、朝食用のスープである。「東南アジア 丸かじり!」[SG33]より、肉骨茶の説明を引用する。

肉骨茶の材料は豚の骨付きあばら肉と香辛料だ。骨付き肉をしっかり煮込んで旨味を出し、中国人の好きな八角とコショウ、ニンニクを入れ、調味料として砂糖キビと塩を使う。これに各種スパイスや薬草なども加えるのだが、何をどのくらい、どの時点で加えるかは、各店の「秘伝」なのだ。(p5-6)
[黄亞細肉骨茶餐室]
◇黄亞細肉骨茶餐室◇

肉骨茶、青菜、ご飯、油條を注文。各テーブルに、コンロ、やかん、功夫茶のセットがあり、鉄観音をいれて飲む。吹き抜ける風が気持ちよく、熱いお茶がおいしい。

やがて運ばれてきた肉骨茶は、肉もスープも、にんにくと胡椒がきいていてすごくおいしい。スープの色が濃く、一見重そうだが、実はさっぱりしていてどんどん食べられる。青菜も同じスープで煮たものだ。全部でS$18(約¥700/人)はかなり高いが、おいしいから許すことにする。

今日の新聞: 聯合早報

途中で買った新聞、聯合早報(S$0.65=約¥50)を見る。聯合早報は中国語の一般朝刊紙である。シンガポールでは簡体字が採用されているため、この新聞も簡体字で書かれている。

私はふだんはほとんど新聞を読まないのだが、香港や台湾に旅行に行くと必ず新聞を買って読んでいる。目的は、映画のスケジュールをチェックするのと、芸能情報を得ることと、テレビ番組を調べるためである。シンガポールの中国語新聞も、香港や台湾の新聞と同じようなつくりになっていて、一般紙にも芸能欄がある。

映画・芸能欄は‘星期副刊’という別冊の中にあった。中国語圏の映画は、“風月(花の影)”、“天若有情III”、李麗珍主演の映画、任達華主演の映画、台湾四天王主演の軍宣伝映画をやっている。“風月”は観たいが、すでに日本公開が決まっているので日本で観た方がいいだろう。他には特別観たいものはないようだ。

芸能欄は、シンガポールだけでなく広く中華圏の情報が載っていて、やはり香港が中心である。今日の記事は、“新上海灘”を撮っている張國榮に関するものなど。それにしても簡体字は読みにくい。

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更新日: 1999年2月13日(土)