屏東の夏休み
台北ところどころ
1998年7月29日(星期三)
7月29日、水曜日。台北。晴れ。
まず台北西部の西門町へ行く。
夜のにぎやかな西門町もいいが、忘れ去られたような人気のない朝の西門町も好きだ。“戀戀風塵”で阿雲が働く仕立て屋【映画】のロケ地、八角紅樓は工事中。
三級古蹟に指定され、修復が行われているようだ。“果醤”[C1998-03]で車を盗む駐車場【映画】、“青少年哪吒”[C1992-71]で阿澤が阿桂を追うところ【映画】、
“少年[口也]、安啦”に出てくるホテル【映画】や電話ボックス【映画】を探して歩きまわる。
西門町が出てくるのは、やはり青春映画が多い。毎回行っている獅子林横の高雄牛乳大王は、何もかもそのままなのに名前が台北牛乳大王に変わっていた。
中北部の林森北路付近へ初めて行く。
ここは日本人向けの歓楽街で、昼間はひっそりしている。
日本女性の名をつけたクラブの看板が並ぶ光景は異様だ。『海ほおずき』に出てくる‘真理子’【映画】は八條通【映画】にあった。
北東部の大同區は、かつて大稲埕と呼ばれたところ。
日據時代には台灣人町として栄え、現在も昔の面影が残る。
映画では、“戀戀風塵”の阿遠の住む映画館付近【映画】、
『星のフラメンコ』の太平國民小學【映画】などで見ることができる。永樂市場で昼食を食べ、迪化街で珍珠を買う。
午後のスコールの後、南東部の大安森林公園へ。
木が育ち、少しだけ森林公園らしくなっている。
“愛情萬歳”で美美が泣くベンチ【映画】は、色が塗り替えられていた。さらに南へ歩く。
國立台灣大學に着くころには夕闇が濃くなりはじめている。
台灣最高の大学であるここは、“第一次約會”[C1989-46]で楊家洛が通う大学【映画】だ。
椰子の木が立ち並ぶ広大なキャンパスには、台北帝国大学だった頃の校舎がそのまま残る。公館夜市は、学生街の雰囲気が楽しい。
泰國小館のタイ料理は、半分くらい中華料理の味がした。
歩道にできた行列はなんと今川焼。
一個10元で買い求めたが、あまり美味しくはなかった。
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