屏東の夏休み
旗津半島への船出
1998年7月22日(星期三)
7月22日、水曜日。屏東。晴れ。
各駅停車に乗って高雄[注1]へ。去年と同じ凱得來大飯店に宿をとる。
お城のような高雄車站は、日據時代に建てられたもの。
60年代の日台合作映画、“金門灣風雲”[C1962-V]にも登場する【映画】。
駅前の風景は大きく変わったが、駅舎のたたずまいは変わらない。駅前の台汽東站。味気ないバスターミナルだが、
ここで“風櫃來的人”[C1983-33]の、阿清と小杏の切ない別れ【映画】が演じられた。この映画の主な舞台である旗津半島へ。
たったの10元の短い船旅【映画】だ。阿清たちが住んでいた場所【映画】を見つける。
家はすでにないが、路地【映画】には映画の面影が残る。
ラストの小津ショット【映画】が目に浮かぶ。夏休みのせいか、旗津半島は地元観光客で賑わっている。
廟前路【映画】、旗後天后宮【映画】、海岸路【映画】……。
“風櫃來的人”に出てくるところをたくさん歩く。
ヴィヴァルディの『冬』が、頭の中で鳴りつづけていた。高雄牛乳大王本店で、台灣のドリンクの王様、木瓜牛乳を飲む。
本店で飲むのが夢だったが、特に感慨はなかった。六合夜市のにぎわいはいまひとつ。
鶏屋には酒があるので、少しリッチに鵝鳥などを食べる。
- [1] 高雄[Gao1 Xiong2]
- 高雄市。
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