屏東の夏休み

北東海岸、路線バスの旅

1998年7月18日(星期六)


7月18日、土曜日。台北。晴れ。

台灣の朝食メニューのイチ押しは蛋餅。近所のお気に入りの店で買ってくる。

高速バス注1で基隆注2へ移動。
ホテル探しに意外に苦労し、阿樂哈大飯店注3になんとか部屋を見つける。
名前も怪しいが、インテリアはもっと怪しい。

海沿いを走る路線バスに乗って、北東海岸の旅に出かける。

[鼻頭角]

基隆山を望み、北海岸から東海岸への曲がり角、鼻頭角へ。
鼻頭注4は、人気の少ない、ひなびた港だ。
“少年[口也]、安啦”C1992-51で高捷の仲間が殺される海鮮料理屋映画のほかには何もない。

台灣啤酒を片手に、ぼんやりとバスを待つ。空腹。
衝突事故を目撃したが、期待した喧嘩は起こらず、当事者たちは海鮮料理屋へと消えた。

[澳底]

澳底注5へ。ここもまたひなびた港。
“戀戀風塵”C1987-71で阿遠がひとり訪れる場所らしい、というのは嘘だった。
7-ELEVENの茶葉蛋で空腹をまぎらわす。

[福隆]

福隆注6でやっと昼食。
冷房のない普通列車で、風に吹かれて瑞芳注7まで戻る。そこからはバスで基隆へ。

[基隆]

土曜の夜の基隆夜市は一段と賑やかだ。
台灣ドリンクの女王、珍珠奶茶を飲む。
屋台のおばちゃんに、なぜか香港人と間違えられる。

シャーベットのような泡泡冰というデザートが大人気。
人ごみにもまれ、割り込みに泣きながら、なんとか買った花生味の泡泡冰は、たしかに美味だった。

夜、原因もわからず、警察に叩き起こされる。
すべての部屋の呼び鈴を押して回る音、あちこちで起きる言い争いの声。
ほとんど眠れないまま朝を迎えた。



[1] 台北→基隆
NT$45。
[2] 基隆[Ji1 Long2]
基隆市。
[3] 阿樂哈大飯店
台灣で時々見かける、部屋ごとにインテリアが異なるホテル。団体客も泊まっているので、別にラブホテルというわけでもない。最初に案内された部屋は、ベッドの後ろが孔雀の模様で天井が鏡というすごい部屋だったが、窓がなくていやなので、多少マシな部屋に変えてもらった。
[4] 鼻頭[Bi2 Tou2]
台北縣瑞芳鎭。
[5] 澳底[Ao4 Di3]
台北縣貢寮郷。
[6] 福隆[Fu2 Long2]
台北縣貢寮郷。
[7] 瑞芳[Rui4 Fang1]
台北縣瑞芳鎭。

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作成日:1999年4月4日(日)
更新日:2004年5月29日(土)