イエイエ上海 page 10

1999年8月1日(星期日)

8月1日、日曜日。上海。晴れ。

今日は帰るだけの最終日。朝食は、昨日買って帰ったユニークな顔パン(写真)。

いつものように、地鐵で人民廣場へ、そこからバスで虹橋空港へ。空港に路線バスで行けるのは、上海の評価ポイントのひとつである。浦東へ移転してしまうのは残念だ。

私は空港でお土産を買わない主義である。こういうところで売られているのはお土産向けの商品だから、というのがひとつの理由である。街で買うよりも高いから、というのがもうひとつの理由である。免税店に足を踏み入れることさえ滅多にない。その私が免税店で買い物をした。手套熊猫、50元(＝738円)。中に手が入るパンダのぬいぐるみである。しつこいようだが、中國といえば熊猫パンダである。生パンダは見た。あとはパンダ・グッズである。しかし…、ない。見かけない。空港に最後の望みをかけた。そうして見つけた手套熊猫。これまで守ってきた主義など、捨ててしまっても悔いはない。

中國では、何故かパンダは人気がない。だから蒋介石も、パンダを連れて逃げずに、故宮の財宝なんかを持って行ったのである。愚か者だ。ともかく、人民政府は愛熊猫教育にもっと力を入れるべきである。たれぱんだを越えるキャラクターを開発するために、国家プロジェクトを立ち上げるべきである。ODAはそのために貰っているのだ。

パンダ・グッズも手に入れて、ウキウキと上海を後にした。