1996年6月19日(星期三)


再見星馬

ついに帰る日がやって来た。朝5時ごろホテルをチェックアウトし、宿泊費をクレジットカードで払う。

朝早いので、私の嫌いなタクシーを使うよりほかに交通手段がない。外に出ようとすると、ちょうど私の直前にチェックアウトしたおじさんがタクシーに乗り込もうとしていた。一緒に乗せてもらおうかななどと思っているうちに、もう1台タクシーが来てしまったのでそれに乗る。おじさんのタクシーと私が乗ったタクシーは、まだほとんど車の通っていない道路を、抜きつ抜かれつしながら共に空港へと急ぐ。空港までのタクシー料金はS$16(約¥1300)。

UAのカウンターに並ぶと、前にはさっきのおじさん。日本国パスポートを持っている。飛行機の朝食まで我慢できないので、空港内のカフェに朝食を食べに行く。するとここにもまた、さっきのおじさん……。単なる偶然だけど、それならさっき、「一緒に乗っていきませんか」と言ってくれてもよさそうなものだったのに、と勝手な不満も言いたくなる。

朝食は、オムレツ、トースト、コーヒーでS$8.24/人(約¥650)。ここは、よくある感じのセルフサーヴィスの店だが、カウンターに携帯用コンロがあり、おばちゃんがその場でオムレツを作ってくれるところがおもしろい。

7:30発のUA890便で東京に向かう。寝不足のせいか、食べ過ぎのせいか、2度目の朝食を食べると気分が悪くなってきた。昼食は久しぶりに食べるひどくまずい食べ物で、半分くらいしか食べられなかった。あまり気分がよくなかったので、新聞を読んだり寝たりして過ごす。

今日の新聞: 聯合早報

今日の新聞は、飛行機の中で手に入れた聯合早報である。朝から新聞を求めてうろついていたのだが、空港内では売っているところを見つけることができなかった。芸能欄のニュースは、許鞍華張愛玲の小説“半生縁”を映画化することになったことなど。

旅の終わり

15時くらいに成田空港に到着。東京は晴天で暑く、梅雨じゃないみたいだ。今日は水曜、広東語教室の日である。まじめな私は、早く帰ってCDを聴きたい気持ちを抑え、横須賀線で横浜に向かう。こうして再び、平凡な日常が始まった。

↑index→epilogue

星馬好日しゃおがん旅日記ホームページ

Copyright (C) 1996-1999 by Oka Mamiko. All rights reserved.
更新日: 1999年2月14日(日)