1996年6月16日(星期日)

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去りがたいPinang

7:00のフェリーに乗るため、暗いうちにホテルをチェックアウトする。まだ眠っている Georgetownの街に、ひきずっている鞄の音だけが響く。観音寺まで来ると、ここではすでに一日は始まっていた。お供え物を売る屋台が開き、お参りの老人たちで賑わっている。

朝早いというのに、Butterworthから着いた客も、Butterworthに向かう客もかなり多い。走り出したフェリーの上は、海から吹いて来る早朝の風が涼しく、心地よい。夜が明けて次第に明るくなっていく海の向こうに、Pulau Pinangが遠ざかっていくのを、しばらくの間去りがたく眺める。今日もいいお天気になりそうだ。

Singaporeからずっと北上してきた旅も、今日からは方向転換して南に向かうことになる。残り日数もあとわずかだ。

サモサ★★★

フェリー乗り場のインド風スナック屋で買ったサモサと饅頭(全部でRM1.60=約¥70)を朝食がわりに食べる。サモサは、中身はほとんどじゃがいもだけのシンプルなもので、素朴な味わいである。饅頭は中華饅頭に比べるとまずいと思った。こんなことをしているうちにButterworthに着く。

Ipohへ

Butterworth発8:00の列車でIpoh(イポー)へ向かう。マレイ鉄道に乗るのは3回目だが、快晴なのは初めてだ。木々の間から陽が射して、ジャングルの風景も今までとは違って見える。

Ipohに行く目的は競馬であり、今日のレースに備えて、新聞の競馬欄と昨日買った競馬雑誌“馬経”[ML28-1]の予想を見る。この雑誌はRM4(約¥180)だったが、シンガポールの定価は‘S$3’と表示されているので、小錦が提示した通貨レートは正確だったのかもしれない。

今日の新聞: 中國報

今日の新聞は中國報である。芸能欄の話題は、梁朝偉山本耀司のモデルになること、そのギャラが非常に高いことなど。また、いまはドリアン(榴[木連])の旬なので、そのカラー特集もある。

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更新日: 1999年2月14日(日)