1996年6月15日(星期六)

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KOMTARの超級市場

再び苦痛なケーブルカーでPenang Hillを下り、バスでGeorgetownに戻る。いったんAir Hitam行きのバスに乗り(RM0.30=約¥13)、乗り換えてKOMTAR前まで行く(RM0.80=約¥36)。

KOMTAR(Kompreks Tunk Abdul Razak)は65階建てのオフィスビルで、その高さと円筒形のユニークな形により、すでに何度か述べたように、どこからでも見つけることができる。下の方はショッピング・センターになっていて、その中のSuper Komtarという超級市場(スーパー・マーケット)に行く。

自分用のおみやげに、先日Melakaで買って気に入ったBOH 3-in-1の徳用袋(RM9.9=約¥440)や、 BOH Teh(BOH Tea)(RM3.70/250g=約¥170)、INDOCAFE(RM3.20/50g=約¥140)、Vicks Mango Drops(維克司芒果糖/Gula-gula Mangga)(RM1.95/5個入り5袋=約¥90)などを買う。INDOCAFEというのは、インスタント・コーヒーのブランドである。東南アジアではネスカフェが一番メジャーで、コーヒーショップのメニューにもあるが、INDOCAFEは多分その次ぐらいにメジャーだと思う。ふつうはインスタント・コーヒーは飲まないのだけれど、 INDOCAFEという名前に惹かれて買った。Vicks Mango Dropsはその名のとおり、マンゴー味のヴィックス・ドロップで、ちゃんとマンゴーの匂いがしてなかなかおいしい。これはインドネシア製のようだ。おみやげだけではなく、冷蔵庫に入れるためのミネラルウォーター(RM1.20)やビール(RM3.80)も買う。

Super Komtarと同じフロアに“East India Company”というブランドのブティックがあった。KLでも見かけて、名前が気になっていたので、入ってTシャツを買う(RM26.90=約¥1200)。おそらくマレイシアかシンガポールのブランドだと思うが、よくわからない。

クー・コンシ(Khoo Kongsi)

重い荷物をホテルに置き、再びチャイナタウン散策に出かける。まず、Cannon Squareにあるクー・コンシ(Khoo Kongsi)へ行く。クー・コンシというのは、クー一族の祖堂である。クーというのはおそらく“邱”ではなかったかと思うのだが、さだかではない(今さらながら、漢字表記のない日本のガイドブックは許しがたい)。公司(コンシ)およびクー・コンシは、[ML26-1]で次のように説明されている。

[クー・コンシ]
◇クー・コンシ◇
中国人たちは、中国人会館にあたるコンシ[公司]と呼ばれる建物を、会合を開いたり、互いの祖先を敬ったりする目的で建設するようになった。なかでもクー・コンシはとくに中国的な建物である。クー・コンシは、1835年にキャノン・スクエアに建てられたもので、海峡植民地域に現存する中国人同族組織による建築全体を代表する伝統的で有名な建築である。そこには金箔の施された彫刻があり、屋内には壁画、彩色の神話の偶像彫刻が棟に並んでいる。束を用いた高床で、階段を二つ使ってコンシ内に入る方式になっている。これは中国人たちが、風通しをよくし、床を湿気から守るというマレー人の建築技術を取り入れた一例である。(p111)

Cannon Squareの家々には、1867年に起こった「ペナン大揆闘」の銃弾の跡が見られるということだが、ふつうの民家なのであまり近寄って見るわけにもいかず、わからなかった。「ペナン大揆闘」というのは、福建人とマレイ人が統制する赤旗派と、広東人が支配する白旗派の間の勢力争いだということだ。

クー・コンシの境内では、ちょうど「結婚写真」の撮影が行われているところだった。「結婚写真」というのは、多分台湾で始まったもので、結婚する男女がいろんな衣装を身につけてクサいポーズで写真を撮ってもらうという、ナルシスティックな風俗である。最近は北京や上海でも人気のようだが、どうやら東南アジアの華人社会にも広がっているようだ。

「結婚写真」はともかく、ちょうど日の暮れかけた閑散とした境内は、なにか懐かしい気分にさせてくれるところだった。

會館めぐり(その2)

[檳城の街並み]
◇檳城の街並み◇

再び、會館をサカナにチャイナタウンを歩く。今日は南部の方のJl.Burmah、Jl.Prangin、Jl.Magazineやそのまわりを歩き、客属會館(客家系)、[三章]州會館(福建系)、永大會館(客家系)、同安金廈公金(福建系)、惠州會館(客家系)、惠安會館(福建系)、興安會館(興化系)の外観を見た。

途中、Jl.Penangの両替屋に行き、昨日と同じレートを提示したら、そこまで下げるのは無理だと言われた。やめて出ようとしても、引き留める様子もなかったので、このあたりの両替屋はどこも同じなのだろう。この通りはホテルが多いし、KOMTARも近いから、レートが悪いのかもしれない。結局、再びLebuh Pittに行って両替する。ここでは昨日と同じ、RM1=¥44.05のレートで両替できた。

コーヒーショップで夕食を食べる。鶏飯、福建麺、青菜炒め、オクラの炒め物、Tiger BeerでRM16.5(約¥370/人)。

今日の新聞: 光華日報

ホテルに帰り、新聞を読む。今日の新聞は光華日報(RM0.90)である。朝から星洲日報を探し求めていたのだが、どこにもないので夕方これを買った。光華日報は中国語の新聞で、おそらくPinangで発行されている北馬の地方紙である。これも繁体字である。地方紙というのはそういうものかもしれないが、あまりカタい記事が載っていないわりには芸能情報も多くはなく、使えない感じだ。芸能関係の記事では、許茹芸がマレイシアでミニ・コンサートを開いたという話題など。

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更新日: 1999年2月14日(日)