風櫃の少年

映画の舞台は、前半は阿清(鈕承澤)たちが家族と暮らす澎湖島(澎湖縣)、後半は彼らが家を出て働く高雄(高雄市)である。映画の舞台とロケ地は、基本的に一致していると思われる。

澎湖島で阿清たちが住んでいるのは、馬公市郊外の風櫃。風櫃の中心部に近い阿清の家と、隣のバス停・風櫃東站の前にある彼らの溜まり場のビリヤード場附近が主な舞台となる。馬公中心部も、彼らが遊びに行く場所として登場する。また、喧嘩が警察沙汰になったため、阿清たちが逃亡するのは内垵(澎湖縣西嶼郷)。馬公市から西嶼郷へ行くには、島をつなぐ橋を2つ渡らなければならない。

高雄で阿清たちが住んでいるのは旗津區で、彼らのアパートがある廟前路103巷附近が主な舞台である。島である旗津と高雄市本体をつなぐフェリーや、阿榮(張世)のお姉さんの家がある鹽埕區、高雄港附近にあると思われる阿清たちが働く工場附近も何度か登場する。最後に小杏(林秀玲)が台北行きのバスに乗るバス・ターミナルは三民區にある。