【21】日本基督教會台北幸町教會 → 日本基督教團台北幸町教會 → 台灣基督長老教會濟南教會
幸町教會 住所:中山南路3號(旧・幸町)

竣工:1916年
設計:井手薫

市定古蹟

[2001年7月22日]

◆ 教堂と鐘樓から成る。教堂は後期ルネサンス様式だが、細部はゴシック風である。
◆ 井手薫の台灣での最初の作品。ゴシック・リヴァイバル風の華麗で精緻なところは、森山松之助の影響といわれている。

日本基督教會台北幸町教會は、1896年、加拿大長老教會宣教師・馬偕博士と台灣人富豪・李春生の協力で設立された。この建物は、内地人信徒専用の教堂として1916年に建設されたものである。
◆ 1941年、内地で、30余派の福音主義教会が合同して日本基督教團が成立。その台灣教区では、戦争協力を目的とする「北部基督長老教會報國團」が組織される。
◆ 光復後は台灣人信徒も訪れるようになり、台灣基督長老教會に帰属して、台灣基督長老教會濟南教會と改称される。
◆ 國民政府が台灣に移った後、礼拝言語等をめぐって本省人信徒と外省人信徒の争いが起こり、外省人信徒は國語禮拜堂として教堂を使用するようになる。入口には、現在も濟南教會の名前のほかに“基督教会台北國語禮拜堂”の札が掲げられている。

◆ 『[牛古]嶺街少年殺人事件』(1991)では、小四の下の姉が通う教会として登場する(小四の一家は外省人である)。


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