内灣

[Nei4 Wan1]

新竹縣横山郷

内灣について

新竹縣横山郷にあるとても小さな町。駅と小学校と廟、2本の通りに食堂、食料品店、雑貨屋が数軒ずつで、便利商店もない。行政上の正式名称は不明だが、台湾製の全国地図にも「内灣」の名は載っていない。内灣線というローカル線の終点であるため、鉄道ファンにはそれなりに知名度があるのかもしれない。よくわからないが、おそらく客家の町である。

内灣 in cinema

内灣を舞台にした映画といえば、侯孝賢の第3作『川の流れに草は青々』(1982)である。ほぼ全篇が内灣を舞台としており、撮影も内灣で行われている。メインの舞台は、主人公の盧大年(鍾鎭濤)が代用教員として働く内灣國小であるが、古い映画館や川、田園地帯、そして内灣線と、あらゆる場所が映画に登場している。

このほか内灣が出てくる映画に、關錦鵬の『地下情』(1986)がある。これは香港映画であるが、殺された台湾出身の歌手チュー(蔡琴)の故郷に遺骨を届けに行くシーンが内灣で撮影されている。『電影風雲』[B1]には「舞台は台湾南部」と書かれているので、内灣が舞台なのかどうかは定かではない(内灣は南部ではないので)。

映画の風景

道路が立派になったり、家が建て直されたりといった変化はところどころ見られるものの、全体としては『川の流れに草は青々』の1982年当時の面影を色濃く残している。

ロケ地の地図と最近の様子は、内灣の映画ロケ地でご覧ください。

go go 内灣

内灣へのアクセスは、鉄道かバスである。鉄道は、新竹から出ているローカル線の内灣線で、本数は一日12本程度とかなり少ない。現在は、銀色に黄色とオレンジの入ったデザインのかなり派手な車輌の復興號で内部も立派なので、他のローカル線のようなひなびた風情はない。新竹からの所要時間は約1時間、NT$41。新竹の内灣線乗り場は、第二月台の駅舎に向かって右手の端。

バスはやはり新竹から出ていて、けっこう頻繁にあるようだが、利用したことがないので詳細はわからない。ロケ地めぐりが目的の場合は内灣線に乗るべきなので、列車の時刻を調べて計画を立てる必要がある。なお、行きか帰りかどちらかに内灣線に乗るなら、帰りの方が写真を撮りやすいのでお勧めである。

新竹へは主な都市からは鉄道で行け(たぶん高速バスでも可)、ほとんどの列車が停まる。台北からは、西部幹線の復興號で約90分、NT$116、自強號で約65分、NT$180。

小吃小便

食堂は駅前と小学校のあたりにそれぞれ数軒あるが、おすすめはわからない。

トイレは内灣車站と廣濟宮にある。

訪問記録
  1. 1996年1月4日: 暑いくらいの陽気のよく晴れた日。汗をかきながらトンネルまで歩いた。
  2. 1999年12月30日: 小雨の降る冷え冷えとした日。悪天候のため田園の散策は断念した。

(1999年12月現在)

↑内灣の映画ロケ地
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作成日:2000年1月10日(月)
更新日:2004年3月6日(土)